人口のわりにとても狭い国土。
そして、欧米の3分の1とも言われる住宅の寿命。
でも、そんな日本にいるからこそ、自分で家を建てるチャンスがある。
乱雑と評される日本の町並み。
多様なスタイルが混在していて、統一感の乏しい大都会。
でも、だからこそ、思い切り自分らしい住まいをつくることができる。
家がないなら、自分が暮らしたい家を建てよう。
家を建てる土地がないなら、自分が住みたい土地を探そう。
しかし、土地を買う前に、自分が暮らしたい生活しっかり見定めることが大切です。
いきなりどんな土地を買おうか考えるのでなく、まず暮らしたい生活のイメージがあって、そのためにはどんな家がいいか、どんな土地がいいのかと、逆順で考えてみましょう。
そうすることにより、自分に最適な土地を選ぶことができるのです。
どんな土地がいいか、どうやって家を建てるか、予算はどのくらいか、それはすべて人それぞれです。
どうしなくちゃいけないなんてことはありません。
土地のバリエーションについて言えば、
素晴らしい眺めの海に面した土地、間口2mの旗竿敷地、閑静な住宅街の東南角地、道路から10mの擁壁の上の土地、間口4m奥行き40mのウナギの寝床、・・・などなど。
それぞれの土地の良さがあり、それぞれの欠点もあります。どんな土地がいいかは、人によって異なります。
家づくり方法について言えば、
家づくりサポート機関の設計コンペで建築家を選ぶ、気に入った工務店に土地探しからお願いする、すべてを自力で建てるセルフビルドの家、建築条件付の土地だけど建築家に設計を依頼する、中古住宅を買って全面リフォームする・・・などなど。
それぞれの方法の良さがあり、注意しないといけない点もあります。どんな方法がいいかは、人により異なります。
予算について言えば、
土地購入費は、0円から、1億円以上まで、いろいろ。建築費は、材料費のみのほぼ0万円から、1億円以上まで、いろいろ。そりゃあ、予算は多ければ多いにこしたことはありませんが、少なければ少ないなりのやり様があります。家を建てるには、最低いくら必要なんてことは、ありません。
家の建て時は、人によって異なります。
今なにもあせって土地を買ったり、家を建てたりする必要はありません。
大切なのは、土地を買う前に、とにかく土地をいっぱい見ることです。そして、それぞれの土地について、その土地にどんな家を建てようか、どんな生活になるだろうか、をイメージしてみましょう。
イメージするだけなら、いくら土地を買っても、何軒家を建てても、お金はかかりません。お金をかけずに、土地選びと家づくりの勘を養いましょう。
イメージで家を建てているうちに、いずれ、本当の土地の買い時、家の建て時がやって来るはずです。
その時に、家もない、家を建てる土地もないことの幸せの真髄を、存分に味わってください。
川島天晴
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